090607|李香蘭|劇団四季  

Posted by niihar in

劇団四季の「李香蘭」の公演を観てきました。

 

「李香蘭」
2009年6月7日(日)13時15分開演
劇団四季 四季劇場[秋]

(出演者)

李香蘭:野村玲子
杉本:芝清道
川島芳子:濱田めぐみ
王玉林:青山祐士
李愛蓮:秋夢子

高橋是清/海軍大将:維田修二
山口文雄/斉藤孝雄:山口嘉三
李将軍/参謀/丸ノ内警察署長:青木朗
参謀/関東軍中佐:岡本隆生
検察官/参謀:川地啓友
弁護官/連合艦隊通信員:林和男
裁判長/参謀:高井治
奉天放送局員/新聞記者/負傷兵:中村伝
検察官/新聞記者:川原信弘
溥儀:星野光一
参謀/関東軍少佐:深水彰彦
永井荷風:川口啓史(劇団俳優座)
伝令兵:藤山大祐
青年将校:渡久山慶
リットン卿:田島康成(劇団昴)
検察官/参謀:池田英治
青年将校:村中弘和
山口夫人:大橋伸予
李夫人/声楽教師:佐和由梨

(あらすじ)

あらすじについては、以下のページを参照。

ミュージカル李香蘭 - Wikipedia

(感想)

たしか、去年も劇団四季では昭和三部作を上演していて、観に行っているのですが、そのときは「異国の丘」の印象がつよかったのですが、奥さんがこの作品をとても気に入っていることもあり、もう一度観ようということになりました。

劇団四季の中で、ボクが最近お気に入りなのは、芝清道なのですが、彼が「杉本」役で出演してました。低音が響く素敵な歌声で、いつも惚れ惚れしてしまいます。ちなみに、芝さんのインタビューはコチラ。

「個性派」封印 一曲で心つかむ 芝清道さんに聞く (1/4ページ) - MSN産経ニュース

あと、濱田めぐみさんの川島芳子もよかったなぁ。ウィキッドのエルファバ役でも抜群の歌唱力を発揮されてましたが、この川島芳子もはまり役だと思います。

そして、タイトルロールの野村玲子さん。劇団四季でもトップクラスの女優さんで、数々の作品で主役を務めてて、間違いなくとっても素敵な方だとは思うんだけど、他の作品で大人の女性を演じている中で、この作品では小学生時代も演じているのが、ちょっと違和感があったなぁ。

たとえば、鹿鳴館では大物政治家の妻の役をとっても艶やかに演じているし、アルデールまたは聖女の伯爵夫人もはまり役だとおもう。

じゃあ、だれが李香蘭をやるのか、といえば難しいんだけども。日本中を熱狂させた大スターであり、帝国劇場でコンサートをする場面は、野村さんじゃないとだめな気がするし。ちなみに、以下のシーン。

そうなると、子供時代と成人を分けるのがいいのかなぁ。うーむ。

作品のストーリーとしては、昭和三部作の中に脈々と流れるテーマである「戦争は絶対によくない、2度と繰り返してはならない」というもので、前回も観ているので変わり映えはしないはずなのですが、やはりラストではウルウルしてしまいました。

なぜかといえば、戦争化においても日本と中国の両方を愛し続けた李香蘭を通じて、同じ髪の色、同じ瞳の色を人間同士、もっと仲良くしようというメッセージが強く伝わってくるからです。

もちろん、横浜には中華街があるし、学校や会社には中国人の方もいて仲良くしているのですが、日本人って、海外といえばまずは「アメリカ」を意識しているところがあるとおもんですよね。

でも、距離的には中国のほうが断然近いわけで。いわば、ご近所さんと付き合わないで隣町の人たちと仲良くするような感じ。こういった雰囲気って、なかなか変えられるものじゃないけれど、考えさせられました。

(Youtubeの映像)

ちなみに、本公演の初日(6月6日)には、李香蘭こと山口淑子さん(89)が特別ゲストとして来場されたそうです。

 

李香蘭も来場、三木たかし氏追悼カーテンコール(芸能) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

This entry was posted on 2009年6月14日日曜日 at 0:29 and is filed under . You can follow any responses to this entry through the comments feed .

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