070922|この生命誰のもの|劇団四季  

Posted by niihar in

きょうは、浜松町の自由劇場で「この生命誰のもの」を観てきました。

「この生命誰のもの」
2007年9月22日(土)17:30~ at 自由劇場
(キャスト)
早田 健(患者) 味方隆司
シスター朝田(病棟婦長) 佐藤夏木
里村恵子(看護学生) 上領幸子(劇団昴)
田原洋介(看護助手) 芹沢秀明
北原真弓(担当医 研修医) 都築香弥子
江間隆司(集中治療部長 主治医) 志村 要
権堂令子(医療ケース・ワーカー) はにべあゆみ
森山敬二(早田健の弁護士) 鈴木 周
土屋 弘(精神科医) 藤川和彦
川路彰彦(早田健の弁護士) 田島康成(劇団昴)
馬場 晃(精神科医 院外) 齋藤 譲(劇団昴)
安藤一郎(病院の弁護士) 高草量平(劇団昴)
三村判事(裁判長) 石波義人(劇団昴)

この演劇では主人公である彫刻家は、

・自分の生命は、自分のものである。
・どのような治療を受けるか、最終的な判断は自分がするものだ。

という確固たる意思を持っています。その意思を貫き通すということは自らの延命治療をやめることにつながるわけで、それを医者が止めようとする。

・患者と医者の関係性として、あるべき姿とは何か?

ということを問いかけていました。

要は、いわゆる尊厳死について、交通事故で首より下が全身麻痺してしまった彫刻家が「死ぬ権利」というものを主張していくというストーリー。覚悟はしていましたが、とても重いテーマです。でも、その主人公である彫刻家は、とても明るいキャラクターなのです。演劇自体の雰囲気はむしろ明るい。尊厳死っていうテーマだけで「重そうな雰囲気の演劇」を想像させてしまいますが、全然そんなことなかったですね。

つきなみですが、自分が同じような目にあったら・・・と考えると、今まで五体満足で本当によかったなぁと思います。劇を見終わった後に、他のお客さんの表情を観ていたのですが、なんとく「ほっ」としていたことが印象に残りました。

東京観劇レポート