先々週のことですが、劇団四季の「思い出を売る男」を観ました。
「思い出を売る男」
2007年7月13日
at 劇団四季 自由劇場
舞台は、終戦間もない東京。他の作品では主演として活躍する役者さんが沢山出ていて、上演時間こそ短かったものの濃密で幻想的な空間を過ごす事ができました。
[キャスト]
思い出を売る男|田邊真也
広告屋|味方隆司
G.I.の青年|金田俊秀
乞食|日下武史
黒マスクのジョオ|芝 清道
花売娘|関根麻帆
街の女|野村玲子
恋人ジェニイ|西 珠美
[感想]
特に、田邊さん、味方さん、日下さん、野村さんあたりは主役級。他の作品とは違った一面を見ることが出来ました。とくに印象に残ったのは野村玲子さんの「街の女」。他の作品では割と、
可憐な少女
お姫様
的な役が多かったわけですが、今回は違った。生きるために苦労している中年女性を生生しく演じておられました。ボクは劇団四季の作品では「鹿鳴館」が特にお気に入りなんですが、ここでも野村玲子さんの役は、
政治家の妻
でした。これも味があって非常によかった。
あと、味方隆司さんの広告屋は笑えました。広告屋といっても、単にかぶりものをして街を練りあるくだけ。劇中では蛙っぽい着ぐるみを着てました。それなのに、この味方さん、「この生命誰のもの」では、交通事故で首から下が麻痺した主人公を演じているわけですよ。
ギャップがすごすぎ。あ、ギャップといえば日下さんも、劇前の挨拶はスーツ姿でビシっと決めてましたが劇中では乞食役。これもはまり役だったなぁ。
なお、劇団四季は2008年7月14日で創立55周年を迎えたということで、特別にカーテンコールにおいて、かぶりものをかぶった広告屋(笑)の味方隆司さんが、挨拶をしてました。
その様子は、劇団四季のホームページに載っています。
恩師の果たせなかった演劇的課題を引き継いで――『思い出を売る男』千秋楽
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